インプラント検診の重要性~長くインプラントを使用するために~|名古屋の歯科医院・テルミナ歯科クリニック

インプラントコラム「咬める喜び」COLUMN

インプラントコラム「咬める喜び」
装飾医院情報

医療法人エルザ会 テルミナ歯科クリニック

  • 住所
    〒450-0002
    愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4
    JR名古屋駅コンコース
    ファッションワン内
    ※アクセスの利便性も良いため、名古屋近郊以外にも、岐阜・三重からの患者様にもご来院いただいております。
  • 電話番号
    0120-455-758
  • 診療時間

    月・火・水・金

    9:30~18:30

    土・祝

    9:00~18:00

  • 休診日

    木曜・日曜

海外でのインプラント学会にて

インプラント治療の研究の様子

インプラント学会の同士

海外のインプラント学会

咬める喜び132

BOPTテクニック〜インプラントと天然歯の健康な歯肉の発育・維持ができる方法〜

テルミナ歯科クリニック
院長鳥村 敏明

イタリア学会でドクター・イグナチオ・ロイのBOPT法(Biologically Oriented Preparation Technique生物学的に方向付けられた歯を削る方法)の講演を聞いてきました。
ドクター・ロイの研究では、通常の方法で歯を削って冠を装着した場合、セラミック冠は歯肉の下に入っている冠の境界線(マージン)が1年で40%露出し、10年では71%露出するとのことでした。この結果は、折角のセラミック冠の綺麗さをそこなう可能性が生じることにもなります。
さらに、歯肉の上に冠の境界線を持ってきた場合と比べ、通常の歯の削り方でおこなった場合には、明らかに歯肉が下がると発表していました。
ドクター・ロイは試行錯誤の結果、歯肉が下がって長く見える状態の歯に彼の独特の歯の削り方と仕上げ方を施すことによって、数カ月で歯肉が成長・発育し、それを長く維持できるテクニックを開発しました。
歯の削り方には、2つの基本的な方法があります。ひとつは、冠をかぶせる境界を段差として明確に出す方法で、もう一つは境界線が不明確になるフェザーエッジという方法です。
フェザーエッジの場合は、歯の根が病気になった歯根を切断して除去した後に残った歯根の断面に現れる状態でこの形になると、歯肉が成長して歯の周りの歯肉も成長することをドクター・ロイは発見しました。これによって審美的な仕上げが求められる前歯だけでなく、奥歯にもこの方法が使えるようになったのです。
ドクター・ロイは、長期にわった実際の診療による追跡調査の結果、より効果的に歯肉を2〜4mm成長させる歯の削り方と仕上げ方を発見しましたが、このテクニックを応用したインプラントも出てきています。
近年、歯科治療の方法はもちろん、インプラント治療もどんどん変化しています。当クリニックでは、現在すでにこの効果的なテクニックを歯科治療とともにインプラント治療にも取り入れています。

■2015/08/27