歯周病などで歯がすべて無くなった患者さんが多くいますが、これらの患者さんが総義歯を作る場合には、型どりから完成して調整までに通院が最低5〜6回、期間も1〜2週間 かかります。
無歯顎インプラントなら、たとえば月曜日に下顎の歯が無い無歯顎にインプラントを埋入すれば、水曜日には固定完成ブリッジが装着でき、その当日から硬い食べ物や弾力のあるステーキなどが食べられるようになります。インプラントの本数は、下顎なら2本でしっかり硬い物を食べることができます。もちろん希望に合わせて、3本でも4本でも自由に選択できます。
患者さんの多くは、インプラントについて「費用が高い」「オペ時間やブリッジ装着時間が長い」「痛い」「腫れる」「出血しやすい」「期間が2〜4カ月かかる」「通院回数が多い」「今までのインプラントと性能は同じなのかな」など、たくさんのストレスを常に感じています。
1〜2分でインプラントを2本埋入して2日後には固定ブリッジが完了する無歯顎インプラントのテクニックによって、これらの多くのストレスから自由になり、解放できるようになっています。
この方法は、2000年頃から実施され、これまで多くの患者さんの良好な食生活をサポートしてきていますが、数多くの特殊な設備や材料とともに、特殊テクニックの集大成の上に成り立っているのです。
また、固定インプラントブリッジなら、咬んだ振動が顎骨内部に直接加わる刺激として知覚神経から脳へ伝達されるので、インプラントを使用することは、脳に対しても良い影響があるとされています。(インプラント以外の方法では知覚神経からの伝達が少ない)
インプラント以外の治療法にもそれぞれ利点がありますが、現在ではインプラントの多くのストレスから患者さんは解放され、自分の歯が全部そろっていた頃に戻ったように、何でもおいしく強く咬めるようになっています。まさにインプラントによって、さらに良質な食生活が楽しめる時代になってきたと言えるわけです。
■2015/12/31