歯を喪失したり、虫歯によってその部分を治療しなければならない場合は、クラウンやブリッジといった補綴物を装着しなければなりません。
また、インプラントを利用した治療でも同様に人工の歯を製作しなければなりません。
現在使用されているそれらの材料は、セラミックのジルコニアが主流になっていますが、そのジルコニアも、産地や製法によって低品質のものから高品質のものまで多種多様に存在しています。
この中から当院では、最近日本の市場に導入されたドイツ製の「ヴィセラ」という高品質ジルコニアを選択しています。
その理由は、3つあります。
まず、耐久性があるということ。口腔内は、食べ物を摂取することによって高温から低温までの環境だけでなく、化学的にも生物学的にも厳しい状態に曝されています。さらに、物を噛み砕く時には大きな咬合力が加わりますが、その場合でも十分に耐えられる素材でなければなりません。「ヴィセラ」というジルコニアは、その素材の品質が厳格に保たれるよう、非常に大きく、かつ均一なプレスが加えられています。大きな力で均一化された素材は、強度が安定しているので、口腔内での生存率が高まります。
次は、色調です。天然の歯は、層状で透明感がありますが、「ヴィセラ」にも美しいグラデーションがあり、患者さんそれぞれに合わせた天然歯が持つ色調を選択できるようになっています。
最後に大切なことは、アレルギーが発生しないことです。近年では、多くの理由で金属アレルギーを持っている患者さんが増加していますが、ジルコニアを使用することでアレルギーを回避できると考えています。
今やジルコニアは、歯科治療にとってなくてはならない修復材料になっていますが、インプラント治療ではより高い強度が求められます。
当院では、世界で多く使用されている高品質ジルコニア「ヴィセラ」をインプラント治療の修復材として使用することで、患者さんへの大きな安心を提供しています。
■2018/12/20